この場所について
ついつい通り過ぎてしまいそうな角ですが、ここにはフィレンツェの古い歴史が刻まれています。Colonna della Croce al Trebbioは、Via del Trebbio、Via delle Belle Donne、Via del Moroが交わる小さな広場に立っています。 中央にあるのは花崗岩の柱で、その上にはレリーフが施された白い大理石の十字架が載っています。光の加減が良ければ、柱の頭の部分を見てみてください。アカンサスの葉と、福音記者のシンボルで装飾されています。 この柱は1308年に建てられたと伝えられていますが、1244年の激しい衝突の記憶とも結びついています。当時、後に聖ペテロ・マルティルスとして知られるPietro da Verona率いる軍が、市内の異端グループと戦いました。やがてこの柱は、その勝利と、中世フィレンツェにおける教会の権威を象徴するものとなりました。 ここには小さな「謎」も隠されています。碑文には聖アンブロジウスと聖ゼノビウスの名、そして「大いなる神秘」という言葉が刻まれていますが、歴史家の間でもその真意については意見が分かれています。 周囲には細い路地や店が並び、サンタ・マリア・ノヴェッラと中心部を行き来する人々が絶えません。現代の散策ルートの中に、中世フィレンツェが静かに息づいているような場所です。