この場所について
巨大な正面玄関と広い中庭に注目してください。ここは単なる記念碑ではなく、兵士たちのための「街」として造られました。1670年、ルイ14世は負傷した兵士や退役軍人のための住居兼病院としてここを建設。国のために戦った人々を大切にするという、王の強い意志が込められています。 栄誉の庭(Cour d’Honneur)へ進みましょう。ここは軍事パレードのために設計された場所で、今も厳かな空気が漂っています。石造りの左右対称な景色からは、軍隊の規律が感じられます。かつてここを軍服姿の兵士たちが行進していた様子が目に浮かぶようです。 次に、黄金のドームに注目してください。1700年代初頭に完成したこのドームは、今も金箔の輝きでパリの空を彩っています。ドームの下には、フランスで最も有名な人物、ナポレオン1世が眠る巨大な墓所があります。 ここには革命にまつわる意外な歴史もあります。1789年7月14日、バスティーユを襲撃した群衆は、まずここへ武器を奪いにやって来ました。この静かな場所が、歴史を揺るがす大事件の舞台となったのです。現在もここは過去の遺産だけではありません。軍事博物館であると同時に、今でも退役軍人のための施設として使われています。