この場所について
ナヴォーナ広場のすぐ近く、角にひっそりと佇む Statua di Pasquino(パスクイーノ像)。注意していないと、思わず通り過ぎてしまうかもしれません。これは Piazza di Pasquino の壁に設置された、古びた大理石の彫像です。Via del Governo Vecchio からナヴォーナ広場へと向かう道沿いにあります。 この像は1501年に発見され、枢機卿の依頼でこの場所に置かれました。発見された時からすでに欠けていましたが、その傷跡もこの像の歴史の一部です。もともとは近くのドミティアヌス競技場を飾っていたものと言われ、ギリシャ神話のメネラオスがパトロクロスの遺体を支える場面を描いています。 パスクイーノが有名になったのは、この像が「しゃべる」からです。1500年代の初めから、ローマの人々はこの像に匿名のメモを貼り、権力者への皮肉や政治のスキャンダルを書き込むようになりました。これらの鋭い風刺は「パスクィナーデ」と呼ばれ、パスクイーノはローマで最も有名な「物言う像」として親しまれるようになったのです。 風雨にさらされた像の表面と、周囲の賑やかな通りのコントラストに注目してください。古代の壊れた彫刻が、市民のユーモアや不満を代弁する掲示板になったのです。誰もが読める場所で、名前を明かさずに自由に意見を言える、貴重な場所だったのです。