この場所について
ナヴォーナ広場は、ローマで最も有名な広場の一つです。細長い楕円形をしているのは、古代のドミティアヌス競技場の上に建てられたからです。広場の曲線は、かつて競技が行われていたトラックの形を今に伝えています。 1600年代、この広場は教皇インノケンティウス10世とパンフィーリ家によって、バロック様式の傑作へと生まれ変わりました。中央にある最大のランドマークは、1651年にベルニーニが設計した「四大河の噴水(Fontana dei Quattro Fiumi)」です。4体の川の神が各大陸の大河を表しており、中央にそびえるオベリスクが圧倒的な存在感を放っています。 南端にあるのは「ムーア人の噴水(Fontana del Moro)」です。Palazzo Pamphiljの前に位置し、古代の水道から水が引かれています。もともとは1500年代後半にジャコモ・デッラ・ポルタが造ったものですが、後にベルニーニが手を加え、広場のバロックな雰囲気に合わせて改修されました。 北端には「ネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)」があります。水槽自体は1500年代後半のものですが、タコと戦うネプチューンの彫刻などは1800年代に追加されました。これにより、広場全体の3つの噴水のバランスが整いました。 噴水の向かいに立つのは、サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会です。1652年に着工され、ボッロミーニらが設計に深く関わりました。2つの塔とドームが広場の西側を彩り、中央の噴水の美しい背景となっています。 教会の隣には、かつての貴族の邸宅 Palazzo Pamphilj が立っています。1960年からはブラジル大使館として使われており、ピエトロ・ダ・コルトーナによる豪華なフレスコ画が描かれたギャラリーが有名です。 現在のナヴォーナ広場は、まるで活気あふれる舞台のようです。カフェが並び、画家や大道芸人が集まります。細長い形をしているので、端から端まで景色を楽しみながら歩くのにぴったりです。古代の遺構とバロックのデザインが、今も街の日常に溶け込んでいるのを感じられる最高のスポットです。