この場所について
コンパクトな赤レンガの建物が見えますか?工業的ながらも、細部まで丁寧に造られています。ここは旧ボイラーハウス、通称「ケッセルハウス」です。1886年から1887年にかけて、シュパイヒャーシュタットに電力を供給するために建てられました。この地区は、倉庫や運河だけでなく、独自のインフラを備えた「都市の中の都市」として設計されたのです。 シュパイヒャーシュタットは、ハンブルクでいち早く電灯が普及した場所の一つでした。この建物がその重要な役割を担っていたのです。長時間の作業や迅速な荷役のために、エネルギーは欠かせないものでした。ここはまさに、貿易を支える心臓部だったのです。 現在は、HafenCity Information Center として活用されています。ここでは、ハンブルクのウォーターフロントがどのように変化しているかを知ることができます。中に入ると、ハーフェンシティの精巧な巨大模型があり、街の完成予想図を詳しく見ることができます。見学は自由ですが、外から眺めるだけでもハンブルクの歴史を感じられます。古いインフラを壊すのではなく、再利用して大切にするこの街らしい建物です。 次へ進む前に、もう一度上を見上げてみてください。かつては大きな煙突があり、より力強いシルエットをしていました。現在の建物のデザインにもその歴史が反映されており、かつて倉庫街を支えたエネルギーの記憶を今に伝えています。