この場所について
カジェ・マヨールをそのまま進みましょう。ここは古いマドリードの姿を今に伝える、最も重要な通りの一つです。このあたりは「オーストリアのマドリード」と呼ばれる市内で最も古いエリアで、マヨール広場やヴィラ広場など、ハプスブルク時代の面影が今も残っています。 スペイン黄金時代のカジェ・マヨールは、単なる道以上の存在でした。宗教行事や公式なパレードが行われ、王宮とプエルタ・デル・ソルを結ぶ重要なルートだったのです。通りには高級な仕立屋や銀細工師、宝石店などが軒を連ねていました。宮廷の華やかさと、職人たちの活気ある暮らしが共存していたのです。 こうした伝統と日常の混ざり合いは、今もマドリードらしい風景です。通りには歴史ある老舗と新しい店が並んでいます。例えば、この通りにある Botica de la Reina Madre は、1578年から続く市内最古の薬局です。権威と伝統、そして日々の暮らしがこの通りには息づいています。 この道がどこへ続いているのか、想像してみてください。かつてここには、王の住まいであるアルカサルがありました。1734年の火災で焼失した後、その跡地に現在の王宮が建てられました。近くにあるアルムデナ大聖堂は1883年に着工し、1993年に完成しました。古い街並み、王室の歴史、そして守護聖人を祀る大聖堂。この短い歩みのなかに、マドリードの歴史が重なり合っています。 そのまま王宮の方へ進みましょう。まもなく視界が開け、次の目的地であるアルムデナ大聖堂が見えてきます。