聖マリア教会

この場所について

聖マリア教会は、木造のブリッゲンとは全く違う雰囲気です。立ち並ぶ木の壁の先に現れる重厚な石造りの建物は、どこか頑丈な意志を感じさせます。それもそのはず、火災が多かったこの港町で、石造りは火を食い止めるための備えでもあったのです。 厚い壁と小さく頑丈な窓に注目してください。これは強さと耐久性を重視したロマネスク様式の建築です。聖マリア教会は12世紀、1130年から1170年頃に建てられたと考えられており、ベルゲンに現存する最古の建物と言われています。 この教会はハンザ同盟の歴史とも深く関わっています。かつてのブリッゲンは、何世紀もの間、ハンザ同盟のドイツ商人たちが支配していました。1408年、聖マリア教会はベルゲンに住むドイツ人コミュニティの教会となりました。ハンザ同盟は単なる貿易組織ではなく、人々の信仰や暮らし、アイデンティティを形作る存在だったのです。 また、この建物にはベルゲンの火災の記憶も刻まれています。1198年や1248年の大火で被害を受けましたが、見捨てられることなく、そのたびに修理や改築が行われました。壊れても再建し、歩みを止めない。これこそがベルゲンの精神です。 もしよろしければ、中に入ってみてください。石の壁が音を優しく包み込み、港の喧騒が遠のいて、穏やかな時間が流れています。木造の建物や活気ある商売、そして厳しい天候が支配する外のブリッゲンとは、対照的な静寂を感じられるはずです。

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聖マリア教会

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