この場所について
次にご紹介するのは、ヴェネツィアの日常生活と市政の歴史を結ぶ宮殿です。 カ・ロレダンはリアルト橋の近く、大運河に面して建っています。もともとはヴェネツィア-ビザンチン様式の邸宅兼倉庫として、商売と生活の両方のために建てられました。その後、持ち主が変わり拡張され、現在の貴族の館のような姿になりました。 この建物にゆかりのある人物として有名なのが、コルナロ・ピスコピア家です。1646年6月5日、エレナ・ルクレツィア・コルナロ・ピスコピアがここで生まれました。彼女は優れた学者として知られ、1678年にパドヴァ大学で博士号を取得しました。これは、女性が哲学博士号を取得した世界初の事例として知られています。 現在、カ・ロレダンは隣のカ・ファルセッティと共に、ヴェネツィアの市庁舎として使われています。2つの建物は細い路地の上にある連絡通路でつながっており、ヴェネツィアらしい機能的な造りになっています。 建物の様子を少し眺めてみてください。ここは単なる歴史的な宮殿ではなく、今も現役で使われている場所です。歴史ある建物の中で、日々の市政が行われています。立派な石造りの建物、運河を行き交う船、そして行き交う人々。歴史と現代の生活が溶け合っているのが、ヴェネツィアの大きな魅力です。